当研究所の澁谷正史所長は韓国医学雑誌 Biomolecule & Therapeutics の編集長 Young Ae Joe博士(ソウル、韓国カソリック大学教授)からの依頼により、同誌に血管新生シグナルに関する総説を発表しました。
その内容は、VEGF (Vascular endothelial growth factor 血管内皮増殖因子)とその受容体による血管新生シグナルの特徴およびその生理的意義、さらに、癌を含む種々の疾患との関連について解説したものです。VEGF-VEGFRシグナルは固形癌の増殖に非常に重要であり既に抗体医薬や低分子化合物のキナーゼ阻害約が開発され、多くの癌に臨床の治療薬として利用されています。また、近年VEGF-VEGFRは神経系にも関係が深いことが明らかにされています。
論文:Masabumi Shibuya. VEGF-VEGFR Signals in Health and Disease. Biomol Ther 22(1), 1-9 (2014).
なお、論文はPubMedからfree accessできます。
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