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2014/1/17 |
井田博史講師の研究グループによる論文
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本研究は、CAVE(右図)とよばれる多面スクリーン式没入型ヴァーチャル装置を用いて、立体呈示と平面呈示とを比較しながら、飛来するヴァーチャルボールの疑似捕球パフォーマンスを調べ、また実環境における実捕球パフォーマンスとの関連性についても検証したものです。その結果,ある速度条件においては平面呈示と比べて立体呈示で疑似捕球成功率が向上し、また、疑似捕球成功率と実捕球成功率との間で相関を示す速度条件もみられました。これらの結果は立体呈示における両眼像差が捕球パフォーマンス向上に貢献しうることを意味し、またヴァーチャル環境でのパフォーマンススコアが実際の運動スキルを反映する可能性も示唆します。以上は、ヴァーチャル環境の実践的な利用に前向きな結論を与えるものであり、スポーツスキルの評価システムの開発や運動トレーニングプログラムの作成などへの発展が期待されます。
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