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2011/4/4 平成23年度入学式が行われました

 平成23年度の入学式が4月4日(月)高崎キャンパス三俣記念館にて行われ、ビジネス情報学部、経営情報学部、看護学部、大学院合わせて547名の新入生を迎えました。

告辞を述べる鈴木学長 新入生による宣誓
入学式の様子 吹奏楽部による校歌演奏

鈴木守学長からの告辞
告  辞
 このたび上武大学に入学された516名の皆さん、大学の課程を修めて大学院に進まれた31名の皆さんに上武大学を代表して心からお祝いと歓迎の気持ちを申し上げます。ご子弟と一緒にご参列いただいております保護者の皆様とともに、私共教職員一同も喜びを共有いたしたく存じます。来賓としてご列席いただいております方々も、ご一緒に入学を祝福して下さっておられることを御礼申し上げます。
例年でありますと、4月は桜の開花に祝福され、希望と喜びに満ちた気持ちで入学式が挙行されます。しかし、今年の入学式が行われる本日は日本列島が東北関東大震災による未曾有の災害を蒙った直後であり、27.000人を超す死者、行方不明者が報じられ被害の全貌は未だに判明していない時であります。皆さんに「おめでとう」を申し上げることはできても、例年のような華やいだ気持ちで入学式を進めることはできません。しかし、上武大学は、3月の卒業式も、本日の入学式も敢えて今行う事の意義を認識して、予定通りに進める決断をいたしました。
2011年3月11日午後2時46分、日本列島に突如としてマグニチュード9.0の超巨大地震が襲いかかりました。同時に想像を絶する大津波が東北から関東にかけての500キロメートルにわたる沿岸地帯を飲み込み、東北から関東に位置する市や町、そして村も一瞬にして廃墟となってしまいました。原子力発電所は開き直って人間に牙をむき、これを作り上げた人間が、これと戦わなければならない状況が続いております。「平和な時代」は一瞬にして「崩壊と混乱の時代」に変わってしまいました。日本は、広島に投下された原子爆弾の4万発分のエネルギーを持つ地震に襲われたのです。北関東から東北にかけての市町村は第二次世界大戦時に受けた爆撃による破壊に匹敵する損壊をうけたように思われます。
このような今日、私達は何を考え、どのような動きを開始したらよいのでしょうか。いつまでも茫然自失の状態でいるわけには参りません。惨状におかれた地域から目をそらしていることは無論許されません。私達は、まず、災害の及んだ現地で実際に被害に会われた方々が何を思い、何を考え、そして何をしようとしているのか。それを知ることから始めたいと思います。
今般の災害の状況は世界中に一斉に報道され、世界各国は連日のトップニュースで東北関東大震災の惨状、破壊された原子力発電所の事故災害、災害地で不眠不休の救助活動や復旧に向けて仕事を進めている現場の方々を報道しています。世界中の人々は家族を失い、家財産を失い、極限状態に追いやられた罹災者に注目しています。人間として耐えられる限界まで追い詰められている罹災者の方々が最初に口にされたのは、避難所に寄せられる援助に対する感謝の言葉でありました。水が不足し、1日分の食料がパン一個、握り飯ひとつ、暖房なしという状態になっても静かに堪えている人々の姿は世界中に深い感動と賞賛を呼び起こし、各国の新聞は日本人ここにありという見出しを掲げました。津波の来襲に際し避難の呼びかけを最後まで止めず、遂に津波に飲まれて犠牲となった25才の若い町役場の職員、自分の家族を失いながら、まず罹災者の救援を第一に考え、休む間もなく働いている行政責任者の姿、社員の安否を知ろうと避難所を訪ね歩く小さな会社の社長さんの姿など、胸に迫るものがあります。命を賭して原子力発電所の事故拡大を防ごうとした東京消防庁の50名のスタッフに対して中国、韓国の新聞は「50人の日本の勇士」という称号を与えて報道しました。
私は本日の式辞の最初に、上武大学は敢えて卒業式、入学式を行う決断をしたことをお話しいたしました。上武大学には東北方面から入学する学生が毎年数多くおります。在校生そして新入生の皆さんの中にこのたびの震災・津波の被害を受けた学生がいます。罹災した学生に対して本学は渋谷理事長の意向により特別な計らいを考えることを決めました。災害の被害を受けた学生を仲間として迎えて、われわれは「今から、ここから」という決意を新たにしています。上武大学の建学の精神は「雑草精神」であることを、今日ここにいる新入生全員が胸に刻みつけていただきたい。日本は今、大きな踏ん張り所にたたされました。今後様々な場面でさまざまな形で日本の苦悩は続くはずです。皆さんはそうした日本の中で学生生活を営んでいくことになりました。学業が修了し卒業する時、日本の社会がどのようになっているか今予想することは困難です。しかし今日ひとつだけ言えることがあります。今度の大災害をうけた日本に生きる私達は、いったん裸の姿になって銘々が自分の原点に立ち戻り、そこからもう一度新しい未来を目指して建て直しをはからなければならないという事であります。そうした日本をこれから担うのが本日入学してきた皆さんです。どうか、「雑草精神」を建学の精神とする上武大学で学ぶ皆さんが新しく復興を目指す社会を支え、推進させる役割を自覚し、まず自分自身の原点をしっかり見極めてそこに自分の足でしっかりと立っていただきたい。世界を感動させた日本の若者ならそれは必ずできるはずです。祖国を離れてこれから日本の上武大学で学んでいく留学生の皆さんも、どうか日本の学生と共に励まし合って今このような状態におかれた日本においてこそ学び取るべき事をしっかりと身につけて卒業していただきたい。4年後、卒業式において社会にでていく皆さんの逞しい姿に接することを信じて私の告辞といたします。
平成23年4月4日
上武大学長  鈴 木  守
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