上武大学

CLOSE

2009/4/3
平成21年度入学式が行われました
 平成21年度の入学式が4月3日(金)、高崎キャンパス三俣記念館にて行われ、ビジネス情報学部、経営情報学部、看護学部、大学院合わせて435名の新入生を迎えました。
入学式の様子 告辞を述べる鈴木学長
新入生代表による宣誓 式終了後のクラブの勧誘風景
鈴木守学長からの告辞
告辞
 上武大学に入学された大学院生19名を含む435名の新入生の皆さん、おめでとうございます。ご子弟を上武大学に入学させてくださいました、お父様、お母様に対してもお礼とお祝いを申し上げます。かけがえのない青春時代の4年間をあるいは2年間を皆さんは上武大学で私達教職員とともに過ごすことになりました。どうかよろしくお願いいたします。
 木々に新緑が萌え出で、大地に日々花の数が増えていく4月という時に、皆さんは大学生としての生活を今から開始します。まことに喜ばしいことであります。上武大学に入学した諸君は、どうか一年生となった今から自分の生涯についての設計図を描くことを直ちに開始していただきたい。その設計図を4年かけて完成させ、卒業後社会に出て活躍する土台としていただきたい。人生の設計図を家の設計にたとえるなら、はじめは、鉛筆の下書きによる大まかな輪郭をかくところからはじまり、次第に具体的な間取りや、使うべき材料、インテリアなども決められていくことでしょう。その設計図を具体的な形として完成させるためには毎日の授業を中心においた大学生活が必要です。何事にも基本にあくまで忠実であることが事を成功させる最も重要な鍵となるからです。一人ひとりが自分自身の設計図を作り上げていく訳ですから、大学での学びは出来上がった知識を丸暗記することでは成り立ちません。自分の作成した設計を、色々な人の意見をもとに後から書き直すことや、ほかの人が考えなかった素材を使うこともあることでしょう。従って大学での学びでは自分の考えと責任で講義を自由に選択するという、いままで余り経験したことのない作業も含まれます。そうした大学の教育課程を上手に使いこなして自分の生涯の設計図を書くことは決してやさしいことではありません。しかし、決して不可能なことではありません。悔いのない設計図を描くためには、自分だけの世界に閉じこもることをやめて先生方、友人との間にコミューニケーションの輪を積極的に作り出していくことが最も必要であります。そのようなコミューニケーションの輪は、大学に生き生きとした環境を生み出します。また逆に大学に積みあげられてきた活力は、学生の皆さんの中に積極的なコミューニケーションの場を生み出します。
 ここ1年間に新入生の皆さんそして私達教職員にとっての力となる喜ばしい活力が上武大学の成果として次々にうまれてまいりました。皆さんご承知のように、今年の1月2日、3日と行われた第85回箱根駅伝には創設されてわずか5年目の駅伝部が初出場をはたすという快挙があり、群馬県民に喜びと勇気を与えました。野球部は関東甲信越のすべての大学を制して優勝し神宮大会に出場しました。吹奏楽部は全日本アンサンブルコンテスト・大学の部で銀賞に輝きました。看護学部は設立後まだ日は浅いのですが、看護師国家試験に全員合格という快挙をなしとげました。これらの成果をどうか新入生の皆さんも、自分の自信と誇りとして受け入れ、学園一杯に若い力をみなぎらせていただきたい。そして大学での学びを基にしてどんな境遇でも、環境でも耐え抜き自分自らのそして社会の未来を創造する力、すなわち上武大学の理念である「雑草精神」を大黒柱として皆さんの生涯設計の中心に据え付けていただきたい。
 大学である以上「雑草精神」はやはり学問から生まれるものでなくてはなりません。幕末の志士であり、今なお人々の間に強い影響をおよぼしている吉田松陰は1859年、齢30歳にして幕府によって処刑され短い命をおわりました。その吉田松陰は、とらわれの身となり江戸伝馬町の牢に幽閉されている時に著した「講孟余話」の中で「自分はとらわれの身となって狭い牢内に幽閉されていながら、広大な気宇をもっている。それはただ偏に学問の力なのだ」と述べています。吉田松陰の言葉と生き方に学問を中心にした「雑草精神」の原型がみられるように思われます。以上の言葉を新入生の皆様に式辞として送りますが、これは4月1日から新たに上武大学で皆さんと一緒に勉強し、生活することになった私の決意表明でもあるのです。上武大学を生活の新たな場としてともにがんばりましょう。
平成21年4月3日
上武大学長  鈴 木  守
Copyright (C) 2010 JOBU UNIVERSITY. All Rights Reserved.