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ビジネス情報学部パリ研修レポート

2014年度の海外研修は,2015年2月23〜28日の4泊6日で実施されました。今回の訪問先は,ファッション,芸術,グルメで世界を魅了する国で,欧州連合(EU)の中心的存在でもあるフランスの首都パリでした。 そんなフランス・パリで,今回の研修では,今回は主に国際機関(ユネスコ日本政府代表部,OECD本部)を訪問し,日本文化を世界にいかに発信させていくべきか,日本の経済・社会は世界からどのような評価を受けているか等を学修するとともに,現地で活躍する邦人職員から講話を頂くことで,海外で働くことの意義や尊さも学んで貰いました。そして,フランスに日本文化を普及させるための公的機関であるパリ日本文化会館にて,日本語を学ぶフランス人の方々を交え,絵手紙を実践しつつ,コミュニケーションを図るという国際交流ワークショップも実現することができました。  今回は,澁谷朋子理事長,澁谷正史学長,落合春彦企画広報部長の参加も得られ,学生9名と併せて,総勢13名がパリを訪問し,思い出に残る大変充実した研修となりました。

2月23日(月)

 春を思わせるような陽気の中,成田空港で無事に参加者全員が集合し,出国手続きを経て,ANA205便にてパリへ出発。今回は12時間前後の長距離フライト。今回参加した学生は皆,これだけ長い時間飛行機に乗るのは初めてでしたが,充実した機内モニターを使ったり,比較的空席が多かったという幸運にも恵まれ,ゆったりスペースで睡眠を取ったりで,あっという間にパリのシャルルドゴール空港に到着。入国審査は至って順調。この日はもう夜8時頃でしたので,翌日以降の英気を養って貰うため,ホテルに到着後は解散としました。ちなみに,現地の気候は日本の2月頃の陽気とあまり変わらず,思っていたほど違和感はありませんでした。

2月24日(火)

午前は,世界遺産の認定でもよく知られ,世界における教育,科学,文化の発展と推進を目的とした国際機関であるユネスコの日本政府代表部を訪問しました。ここでは,大変有難いことに,トップである門司健次郎大使(2015年4月現在,在カナダ大使)が講話して下さいました。ご自身のイラクやカタールなどでの駐在の経験談も交えた門司大使のお話では,特に,日本の存在感を世界にアピールするには,やはり,文化,価値観,政策などの魅力に対する理解を得ていく「ソフト・パワー」の概念が重要であること,親日国のフランスでは,日本のアニメ,マンガ,コスプレなどに予想以上に興味が持たれており,「Japan Expo」というイベントでは,毎年25万人もの人が集まっていること等が大変印象的であり,学生たちも目を輝かせながら,講話に耳を傾けていました。

その後は,エッフェル塔,凱旋門,シャンゼリゼ通り,廃兵院(アンヴァリッド),ノートルダム大聖堂と,パリの代表的な観光地に足を運びました。簡単な柵・金網だけで仕切られているエッフェル塔の展望台にスリルを味わい,廃兵院に安置されているナポレオンの棺に驚き,ノートルダム大聖堂の綺麗なステンドグラスに感動するなど,全員パリが初めてという学生たちのテンションはMAXでした!夜は,ムール貝の白ワイン蒸しを食し,日本ではなかなか楽しめない味を堪能しました。


2月25日(水)


午前は,経済成長,途上国の開発,貿易の自由化を世界で促進しつつ,幅広い分野でより良い経済・社会政策を実現させるための国際機関である経済協力開発機構(OECD)本部を訪問しました。ここでは,松本好一朗氏よりOECDの概要と役割,府川公平氏より日本の経済・財政政策の現状,下村和生氏より日本の原子力政策の評価をそれぞれ学修しました。各国の経済を健康状態に例え,それを随時診断するOECDは「スポーツクラブ」のような組織であるという捉え方に大変面白味を覚えつつ,累積する財政赤字にいかに対応していくか,福島原発事故を教訓にして,いかに国民にとって望ましい原子力・エネルギー政策を実現するかなど,日本にはいろいろな問題があり,正に「要診断」であるということが理解できました。その後は,普段は職員や関係者しか入れないOECD内にあるカフェテリアで,ボリューム満点の昼食を取り,ギャラリー・ラファイエットというパリで最大規模のデパートに行き,お土産を買う時間に充てました。学生は皆,ここぞとばかりに,雑貨,服飾,スイーツ,ワインなど,パリに行った思い出の品をたくさん買っていました。夜は自由時間としつつ,一部のメンバーは,モナリザやミロのヴィーナスなどで有名なルーブル美術館に足を運び,これまでは教科書等でしか見ることのできなかった芸術作品を鑑賞しました。


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