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看護学部ハワイ「看護研修」レポート

2016年9月5日(月)〜 12日(月)までの6泊8日間、米国ハワイ看護研修が行われました。滞在先はハワイ州の州都であるオアフ島のホノルルです。この研修は、看護学部看護学科の選択科目・国際関係論の一環として毎年開催しており、今回、参加学生は過去最多の49名となり、1年生47名(女性38名、男性9名)、2年生2名(女性2名)でした。本研修の中心は、ハワイ大学マノア校看護学部で、終日、現役の看護学部・教授による講義やシミュレーション教育の実践看護研修を体験。そして、短期・長期療養型病院のハレナニリハビリテーション&ナーシングセンターでは入居者の方々と折り紙による交流、その他、日系病院クアキニ・メディカルセンターや聖ルカクリニックを見学しました。また、学生たちは、グループに分かれ現地学生が案内するプログラム、ダイアモンドヘッド登山、フラダンス講習とさまざまな体験型の観光で楽しんでいましたが、特にワイキキビーチの海水浴が楽しかったようです。

■9月5日

午後1時30分に本学高崎キャンパスを出発し、バス2台に分乗して成田国際空港まで送っていただきました。午後7時50分に離陸し、約7時間のフライトでした。現地時刻午前8時30分頃にホノルル国際空港に無事到着。学生たちが事前に英語で練習してきた入国審査でしたが、PCトラブルにより、時間がかかりましたが無事終了。全員が乗れる専用バスで市内観光に出発です!最初に、カメハメハ大王のオアフ島侵攻の舞台となったヌウアヌパリ展望台へ、ここは強風の名所として有名な展望台でその眺めは圧巻でした。次に、世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争で戦死した2万人以上の軍人が埋葬されている国立太平洋記念墓地のある高台のパンチボウルを見学しました。
昼食後、カメハメハ大王像、イオラニ宮殿をバスから見て、シーサイドの公園を散策し、コンドミニアムタイプのホテルにチェックイン。全員でテラス風のイタリアンレストランでパスタ中心の美味しい夕食をいただき大満足でした。

■9月6日

朝食は、昨晩スーパーマーケットで各自購入した食材のパンをトーストし、ハム、フルーツ、ヨーグルトなどを各自で取りました。2日目は、午前中に短期・長期療養型の大規模病院(288床)のハレナニリハビリテーション&ナーシングセンターを訪問しました。ナマステルームでは薬の力だけに頼らず、認知症の入居者のために自然回復力を高めるローレベルマッサージやアロマセラピーを行なっていました。また、入居者の方々と折り紙による言葉の壁を越えた交流をし、将来の看護師の卵である学生たちにとって素晴らしい体験となりました。
午後は、日系病院で急性期病院(急性心不全など、急激に発症した経過が短い病気を治療する病院)であるクアキニ・メディカルセンターを訪問しました。この病院は「すべての人を治療する」がモットーの無料の施設です。これは、多くの日系の企業(ソニー等)や個人からの莫大な寄付金によって病院の医療活動が支えられているからです。また、看護師業務は看護師本人の指紋で管理、薬はバーコード別でシステム化されているなど、最先端のアメリカ医療を実感しました。最後に、日本人医師が院長の聖ルカクリニックを訪問し、ホノルルの日本人医療を学びました。


■9月7日


さて3日目は、終日、今回の研修のメイン、ハワイ大学マノア校看護学部での研修です。 ハワイ大学は各島に10のキャンパスがある約6万人の学生が学ぶ州立大学で、その中核をなすのがマノア校です。私たちはふたつのグループに分かれ、午前の部は2つのプログラムを交代して学びます。
ひとつめは現役のクレシ教授(女性の先生)による講義とグループ学習でした。アメリカンスタイルの授業で、学生たちが下を向かないように、メモを取らせないように「私の顔を見て!」と言いながら、米国の看護学、看護師について、また日本との比較などの説明に学生を集中させていました。学生たちはみなビックリでしたが、とても良い刺激を受けたのではないでしょうか。
ふたつめは、小グループに分かれて災害時のトリアージ(治療すべき患者の適切な4段階の選別を、黒、赤、黄、緑のカラーで表す識別救急の実施)を、いろいろな患者例について判断し発表しました。学生たちは、フレキシブルな対応力、判断力、経験、そしてプレゼンテーションの力も必要だと感じたのではないでしょうか。
昼食はハワイ大学の学生食堂で、日本スタイルのお弁当をいただきました。午後の部は、シミュレーション教育の実践看護研修でした。これは、隠しビデオカメラ3台がある病室において、高性能患者ロボットを別室で遠隔操作し発声させ、心肺蘇生法をチームで実施状況を録画、別グループは別室でこれを観察、検討し、当時者たちは、後で録画を見て、その対応状況を観察、反省し次への改善に向けるというよりリアルな研修を体験しました。


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