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看護学部オーストラリア「看護研修」レポート

2017年9月4日(月)〜 11日(月)までの6泊8日間、看護研修国としてオーストラリアを選択し、実施しました。今まで、季節が逆の南半球のオーストラリアはこの季節、冬から春に向かう為、研修には向かないと判断していました。しかし、2年前に米国ロサンゼルスでの本研修に参加した男子看護学生から、翌年、家族でオーストラリア、ゴールドコーストに旅行に出かけて泳いできたと聞きました。このため、赤道に比較的近い都市であれば研修可能と考え、委員会で検討した結果、選びました。

オーストラリア、イプスイッチ市に4泊、ゴールコースト市には3泊しました。このイプスイッチ市はゴールドコーストからバスで約1.5時間です。本研修は、本学看護学部看護学科の選択科目・国際関係論の一環として、毎年海外のいろいろな国で開催しており、今回の参加学生は全員1年生27名(女性23名、男性4名)でした。

本研修の中心は、南クイーンズランド大学イプスイッチ校看護学部で、終日、現地の看護学生と一緒にシミュレーション教育の実践看護研修を体験し、コーヒータイムや昼食を共にし交流を深めました。そして、難病を抱える子どもの支援施設「マクドナルド・チルドレン・ハウス」、セント・アンドリュース・イプスイッチ病院、イプスイッチ・ホスピス、高齢者ケア施設「OZケア」を訪問しました。また、救世軍高齢者ケア施設リバービューガーデンの入居者の方々と折り紙による交流も行ないました。

本研修の観光の目玉は、「コアラの抱ける動物園」カラビアン・バードサンクチュアリーでした。カンガルーやワラビーにも直接、タッチでき、学生たちは、はしゃいでいました。また、水陸両用車に乗って運河と街を観光したり、観光船に乗ってクルーズに出かけたりしましたが、今回、学生たちは今までの研修には無い事にチャレンジしました。それは、大学や各施設それぞれにおいて、学生代表による感謝の言葉を、ほとんどの学生が英語で伝えたことでした。大変貴重な体験ができたと、学生たちにとって、とても充実した研修になったようです。

■9月4日〜5日

午後1時30分に本学高崎キャンパスを出発し、バスで成田国際空港まで送っていただきました。午後9時5分に離陸し、約9時間のフライトでした。現地時刻午前7時頃に、ゴールドコースト国際空港に到着、学生たちが事前に英語で練習してきた入国審査でしたが、無事終了し、専用バスで市内観光に出発!まず、ゴールドコーストの美しい海岸、サーファーズパラダイスを通り、ブリスベン市へ移動。難病を抱える子どもの支援施設「マクドナルド・チルドレン・ハウス」を訪問、午後は、東京都練馬区と姉妹都市のイプスイッチ市にバスで移動し、日本庭園「練馬園」を見学しました。夕方、全員でステーキハウスにて懇親夕食会、大きな美味しいステーキで皆、大満足でした。

■9月6日

ホテル内のビュッフェスタイルのカフェで朝食。ミルク、オレンジジュース、コーヒー、ソーセージ、ハム、クロワッサン、食パン、ヨーグルト、フルーツ、野菜、スムージーを自分で作製、できたてグラタン、グリルドポテトなどとても充実していました。2日目は、午前中に本研修のメインである、南クイーンズランド大学(USQ)・イプスイッチ校看護学部での終日滞在です。オーストラリア原住民アボリジニ出身の女性の先生から、ご挨拶をいただき、その後、広い構内をキャンパスツアーで素敵な図書館(館内に木々やグリーンが植栽されていました。)や歴史的建物を見学し、USQ看護学生とティータイムです。フルーツ、ケーキ、オレンジジュース、コーヒー、ティーを皆でシェアしました。米国に比べ、オーストラリアの看護学生たちは、やや日本的なシャイなところがあり、好感を持ちました。
その後、現地の看護学生と一緒にシミュレーション教育の実践看護研修を体験しました。USQの看護学生たちが積極的に質問するのを、本学の学生たちは感心していました。また、オーストラリアではそれぞれの大学看護学部で看護師国家試験が作成され、受験するとのこと、全国同一の看護師国家試験受験の日本と大きく異なり驚きました。さらに、新旧の英国領国であればどこでも看護師資格が使えるそうです。スーパーに行き、買い物がやや遅くなり、夜7時に外に出たら人がほとんどいないことに驚きました。オーストラリア人は残業をほとんどしないことで有名で、家に早く帰り、家族で夕食、団欒を楽しむそうです。


■9月7日


さて3日目は救世軍高齢者ケア施設「リバービューガーデン」を訪問しました。救世軍は現在128の国にある国際組織のプロテスタント・キリスト教会です。まず、ミサが行なわれる前に、日本の童謡「紅葉(もみじ)」を日本語で、そして、オノ・ヨーコさん英訳の「上を向いて歩こう」を英語で披露しました。オーストラリア発祥の「ダイバージョナルセラピー」と認知症ケアについて説明いただきました。ダイバージョナルセラピーとは、患者ひとりひとりのライフスタイルに合わせた気晴らしの方法を探っていくというセラピーです。「気晴らし」という意味を持つダイバージョンが語源となっています。また、入居者の方々と折り紙、習字などで楽しく交流し、サンドイッチをお昼にいただきました。
午後は、セント・アンドリュース・イプスイッチ病院を訪問しました。3年前の本学マレーシア看護研修で、訪問施設の中にラムジー・サイムダービー・ヘルスケア大学、およびメディカルセンターがありましたが、そのマークと今回のセント・アンドリュース・イプスイッチ病院は、全く同じだったので質問したところ、オーストラリアが本部の同一系列病院で、世界に273病院あるとのことでした。


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